三頭山(2018/12/16)


 

 

☆天気

 

 

 

 

☆コースタイム

 

0718奥多摩駅0725===0751小河内神社0800---0906イヨ山---0959ヌカザス山---1120三頭山西峰1135---1153大沢山---1244槇寄山1254---1354仲の平

 

 

 

☆行動と感想

 

 自分が行ったことのない山での個人山行を企画したのは今回が初めてだったので、準備の段階からとてもわくわくしていた。三頭山は奥多摩最高峰の山で、フォトジェニックな浮橋があるらしいという単純な理由で選んだのだが、行動時間もちょうどよくていい山だったと思う。インターン明けの先輩のリハビリ山行も兼ねてコースタイムに余裕を持たせ、のんびりと登ることにした。

 

小河内神社でバスを降りると、奥多摩湖の対岸へと延びる浮橋が目に入った。今回の山行で一番楽しみにしていた場所で、歩くたびに橋が揺れてスリル満点だった。浮橋を渡って車道をしばらく歩くと登山口に入る。階段だとわからないくらいに落ち葉が厚く積もっていたため、この先も落ち葉による転滑落には十分注意しようと思った。入山してしばらくはしっかりとした登りだったが、やがて傾斜が緩み、平坦な道になる。急ぐ必要もなかったので、コースタイムよりわずかに速いペースで、雑談をしながらゆっくりと登った。

 

 イヨ山とヌカザス山の標高差は200mしかないが、その間にピークを挟んでいてアップダウンは多い。地図で見たときにはここが一番きついのではないかと思っていたが、歩いてみると上りと下りの間隔がちょうどよかった。尾根上だったので落ち葉もそれほど積もっておらず、歩きやすかった。

 

傾斜が緩やかになり、三頭山山頂が近づいてきた。三頭山には東峰と西峰があるので、先に西峰で写真を撮ってから東峰に登り、展望台の上で休憩をとった。空は薄雲に覆われていて空気が冷たかったが、遠くの山までよく見えた。

 

三頭山から歩き始めるときに方向を間違えてしまい、後輩に指摘されて気付いた。地図を見ると山頂からは登山道が4つ伸びていて、長い休憩をはさんで自分がどっちを向いているのかわからなくなってしまった。こういう箇所だけでもベアリング表を作ったり、最低でも休憩に入る前に次歩き出す方向をはっきりさせたりしておくべきだと反省した。

 

 三頭山通過後は、いくつかピークを越えながら緩やかに高度を下げていく。私は標高1500mを越えると息切れが激しくなるので、このわずかなピークがとてもきつく感じた。道は徐々に平坦で歩きやすくなり、自然と会話が弾んだ。数十分歩いているうちに道は踏み跡程度の細いものになり、目の前が突然開け、広い森のようなところに出た。GPSで方向があっていることを確認したが、どこにも登山道を示すリボンが見当たらない。右側の尾根が登山道だったためすぐに軌道修正できたが、ここまで歩いてきた踏み跡は登山道ではなかったのかもしれない。もしそうだとしたら、おしゃべりに夢中になって道をそれてしまうという大失敗である。

 

 槇寄山で休憩を取ったあとしばらく下ると車道に出た。バスの時間まで1時間近くあったので、みんなで1つ先のバス停にある数馬の湯に行き、ご飯を食べることにした。温かい天丼とお味噌汁が身に染みた。

 

 一人で高尾山ばかり登るのもさみしいのでずっと個人山行を立てたかったのだが、山行で足を引っ張らないレベルになってから…と後回しにしていた。今回思い切って声をかけてみると意外と人が来てくれてうれしかったし、行ったことのない山の地図を見て山行計画を立てるのはとても楽しかった。ただ、先輩にCLをお願いしておきながら、結局CLの役割をほとんど自分が引き受けてしまったことで、役割分担があやふやになってしまったのは反省すべき点である。それならば自分が責任をもってCLを引き受けるべきだったと思う。ただ、同期はだれをリーダーにしても心配なさそうなのに、自分のルートファインディング力や体力を鑑みると、責任をもってリーダーになれるとは言い難い。来年の夏山シーズンまでの自分の課題を再認識した山行だった。

 

 

槇寄山から南方を望む (12:44、撮影:川原)