丹沢主脈縦走(19/04/13-14)


 

☆天気

 

おおむね晴れ

 

 

 

☆コースタイム

 

4/13:橋本駅北口0930===1005三ヶ木1015---1150焼山登山口1210---1350焼山山頂---1505黍殻避難小屋(泊)

 

4/14:起床0400黍殻避難小屋0455---0540姫次---0720蛭ヶ岳---0920丹沢山0940---1045塔ノ岳---1210堀山の家---1330大倉1338===1350渋沢駅北口

 

 

 

☆行動と感想

 

 今回の山行は2019年度最初の正式な宿泊山行であり、今年部の主力となる二年生と三年生が参加した。

 

 橋本駅への集合に遅れはなかったが、多くのメンバーが乗ろうとしていた中央線の便が運休となったためダッシュで乗り換えをすることになり、余裕がなかった。時間に余裕のある行動を心掛けたいが、計画書にもバスの出発時間だけでなく全体の集合時間を設定して確実に計画通りのバスに乗りたい。

 

 バスには30分以上乗っていたが、降りてから焼山登山口までも舗道を一時間半以上歩いた。歩いていたのは通行量の多い車道のわきだったのでここまでバスが通らないものかと思った。過去に同じコースを歩いたメンバーもいたので道に迷うことはなかった。諏訪神社の境内の裏に公衆トイレがあったので山に入る前の最後の休憩をそこでとった。

 

 初日は木の根を踏みながら行った。メンバーも余裕があったので会話もしながら登った。ところどころで雪のかけらを見たが二日目と違って積もっているのを見ることはなかった。南方向の遠くに雪をかぶった山を見て「あんな山登りたくないなあ」などと言っていたが、よくよく考えるとそれは翌日登る蛭ヶ岳であった。黍殻山は小さなピークだったので巻いた。

 

 泊る予定の黍殻避難小屋に近づくと、道のわきの積雪が目立つようになった。しかし雪を足で踏むことはほとんどなく初日の行程を終了した。今回泊った避難小屋の前には大きな広場(?)があり、外でも調理ができそうだった。ちょうど日も当たっていて気持ちよさそうだったのでゴロゴロしたかったが、いたるところにシカのフンが転がっていたので、断念した。小屋の中の半分は土間になっていてその中に長めのテーブルがあり、もう半分はフローリングで、我々9人ともう一つのパーティーの2人が並んで寝てちょうどいい広さだった。トイレは小屋の外に一基あるが、水場は遠いため水はあらかじめ皆で持ってきた。

 

 夕食は室内で作った。新しいガスバーナーがとても使いやすかった一方、古くて壊れているものも持ってきてしまった。壊れているものは修理に回すかもしくは廃棄するなどしっかりと用具管理を行う必要がある。夕食後軽くゲームをして遊び、七時台に寝た。

 

 翌朝はテントの片づけもないのでスムーズに出発できた。避難小屋から先は積雪が歩く道の上にもあり、少し歩行が慎重になった。稜線に上がっているため蛭ヶ岳の手前まではあまり傾斜が急でなかった。姫次よりも手前の地点でシカが数頭目の前を横切り斜面を駆け下りていった。植生保護のためと思われるネットも難なく飛び越していき、対策の困難さを感じた。姫次からは二重の笠雲をかぶった富士山を望むことができた。(写真参照)

 

 蛭ヶ岳や丹沢山以外にもピークはあったが、いずれも似たような特徴を持っていた。北側の斜面(上り)は日が余りあたらないために雪解けが遅くしっかりと足で踏んで固めなければならない。一方で南の斜面(下り)は雪解けが進んでいる分足元がぬかるんでいて転びやすい。塔ノ岳を過ぎた後からはぬかるみも乾いて解消しているようだった。

 

 蛭ヶ岳あたりまではあまり人を見かけなかったが、丹沢山を過ぎてからはすれ違う人も多くなった。塔ノ岳では大規模なグループも見かけた。

 

 塔ノ岳を過ぎると大抵の部員が複数回行ったことのある慣れた道になる。大倉尾根の特徴である延々と続く階段に苦しみながらも登るよりはましだろうと思った。途中の山小屋には誘惑もあったが、コースタイムからかなり遅れているため先を急いだ。ゴールの大倉には計画の30分遅れで着いた。

 

 今回大きな課題となったのが、積雪への対応である。念のため持っている人は軽アイゼンを持ってくるように指示があったが、全員が持ってこられたわけではないので使うことはなかった。もっとも使うような場面がなかったため無理に使う必要がなかったのだが、登山に幅を持たすためにアイゼンは欲しいとおもった。また、コースタイムが計画より遅れた理由は、雪の中を歩くことに不慣れだったことであると思う。雪山に登らないにせよ、多少の訓練は必要かもしれない。予定では今年の夏合宿は雪渓のある立山なので必要な対策を打っていきたい。

 

姫次から富士山を望む(4/14 05:43,撮影=宮川)