夏合宿①@白馬岳・朝日岳(19/07/25-28)


 

■天気

7/25(前泊日):曇り

7/261日目):晴れ時々曇り

7/272日目):晴れ時々雨

7/283日目):曇り時々雨

 

■コースタイム

7/25(前泊日):国立駅0637==1300白馬駅1315==(バス)==1342猿倉・猿倉荘1353---1450白馬尻小屋(泊)

7/261日目):白馬尻小屋0458---葱平0747---白馬岳頂上宿舎0940---1100白馬岳1125----白馬岳頂上宿舎1200(泊)

7/272日目):白馬岳頂上宿舎0432---白馬山荘0449---0509白馬岳0518---三国境0547---鉱山道分岐0618---雪倉岳避難小屋0733---0815雪倉岳0835---水平道分岐1046---朝日小屋1228(泊)

7/283日目):朝日小屋0334---0441朝日岳0445---吹上のコル0537---花園三角点0728---白高地沢出合0843---兵馬ノ平1018---蓮華温泉1058===(バス)===平岩駅1335(解散)

 

■行動と感想

 

(前泊日)

 事前に日程を聞いた時には、726日から28日、予備日が29日、前泊の必要性有と聞かされており、自分含め1年生の多くは25日の夜を前泊で使うという認識であったため、25日の昼に予定を入れようとしてしまった人が何名かいた。丸1日を前泊で使うのだということは後に知ることになった。

地形図と山と高原の地図のコピーを事前に配布することができず、多くのメンバーに迷惑をかけてしまうことになった。事前にルート確認や地図に書き込みをする人もいるので、次回以降はなるべく早くに配布するようにしたい。

計画書通りの時間・ルートの電車に乗った場合、乗り換えが増えてしまうのと、松本での乗り換えに時間的な余裕がなくなってしまうため、計画書よりも約30分早い国立発の電車に乗った。結果乗り換えも少なく昼食をとったりする余裕が生まれ、座席にずっと座ったまま白馬まで行くことができたため、移動での疲労を最小限に抑えることができた。ルートをあらかじめ自分で調べ、自分に合った最適の行き方を探すことの重要性を実感した。また、何名かの起床報告がなく時間通りに全員が集合できるか心配であったが、特急を使うなどして無事全員が13時に到着することができた。その際のLINEなどでの連絡は比較的スムーズであったと思うが、自分含め報告が遅れた人が何人かいた。起床と乗車報告などはできるだけ早くするように心掛けたい。

白馬からのバスは全員が座る余裕があり、バスでの疲労がほとんどなかったのは大きかった。猿倉荘から白馬尻小屋までは約1時間と行動時間は短く、特に記述すべきことはない。テント場は風が強く、防寒の必要性があったが、雪渓などを間近で見られるなど景色はよかった。

 

1日目)

 予定より2時間ほど早くの出発となった。出発後すぐ雪渓を通ることになるため、あらかじめレインウェアを着たり、ヘルメットやアイゼンをすぐ出せるように準備した。大雪渓では天候に恵まれ視界はよかったが、前の人との距離や落石などに注意する必要があったため、足元ばかりに目を向けるのではなく、しっかり前方を確認することが必要であった。経験したことのない緊張感のある時間で、精神的にも疲労したように思う。頂上宿舎についた段階では天気は崩れておらず、翌日の天気が荒れる可能性を考慮して山頂まで登ることになった。山頂で天気がよくなるのを待ち、写真を撮って各自頂上宿舎に戻った。途中通った白馬山荘はとても大きく快適そうだった。いつか泊まってみたい。

登頂後テント場に戻ると自分含め何人かが頭痛を訴えた。特にメンバーの一人は吐き気を催すほど症状がひどかったが、山小屋に泊まるなどの対策が功を奏して翌日には全員がほとんど回復し、行動に支障をきたすことはなかった。

 

2日目)

 2日目の午後1時ごろから天気が崩れる予報であったので、それまでにはテント場についてテントの設営を終わらせることができるような時間に出発した。ヘッドランプが必要なほど暗くはなく、午前中は天気もよかった。山頂までの道で綺麗な雲海が見えた。思わず声がでるほどであった。また、山頂では前日よりも綺麗な景色が見えた。たくさんの登山客で賑わっていた。山頂からは稜線上を歩く。高所があまり得意ではない自分は景色を楽しむ余裕はあまりなかったが、他のメンバーは気持ちよさそうに歩いていた。途中ライチョウを見ることもできた。非常にゆっくり歩いていたが、正面から見ることはできなかった。2時間弱歩くと雪倉岳が見えてくる。1日目の大雪渓でアイゼンの役目は終わりかと思っていたが、途中いくつか雪の残っていた箇所があり、その度にアイゼンを使用することになり、すこし時間がかかった。植物の緑と少し残った雪の白色がとてもきれいであった。個人的に今回登った3座の中では一番満足度が高かった。景色もよかったおかげで、山頂では360度の大展望が待っていた。宿泊予定の朝日小屋と翌日登る朝日岳をも見ることができたが、あまりの遠さに絶望した。もっと景色を楽しみたかったが、天気が崩れる可能性が高かったので、足早に山頂を後にした。山頂からはまず急な下りが待ち受けていた。非常に長い下りで、精神的にも肉体的にもかなり疲労した。さらに下りが終わると今度はアップダウンの激しい道を2時間弱歩いた。自分は水を3Lほど持っていたのだが、途中ですべて飲み干してしまい、さらに水場を一つ素通りして補給ができなかったので、今山行で一番つらい箇所であった。朝日小屋はかなり日差しが強かった。また日焼け止めを塗っていないメンバーは真っ赤になっていた。テント設営が終わったころから曇りはじめ、やがて雨が降った。夕食の準備を外ですることは難しいと判断してテント内で食事の準備をし、6人用のテント2つに8人ずつ入って夕食を済ませた。トマトカレーはトマトの香りがはっきり感じられ美味しかったが、テント内があまりにも暑かったため、外で食べたほうがより美味しかっただろうとあとで後悔した(一時的に雨は止んでいた)。2日目の疲労がかなりひどく、3日目の行動時間が予定よりも伸びる可能性があり、かつ朝は雨が降る可能性もあったので、もともと予定していた3日目朝のメニュー、焼きラーメンをあきらめ、自分が誤って持ってきてしまったスポーツようかんと各自の行動食を朝食とすることにした。焼きラーメンは少し楽しみにしていたので残念であった。

 

3日目)

夜は雨がかなり降った。自分が寝たAテントは雨漏りがひどく、シュラフはおろか中に着ていた服までもひどく濡れてしまい、着替えたりなど忙しい朝になったが、ほぼ時間通りの出発となった。何人かのメンバーがヘッドランプを持っておらず、持っている人のヘッドランプの明かりを頼りにして歩いた。朝日岳山頂までもアイゼンが必要な箇所があった。山頂は非常に風が強かったうえに、霧で何も見えなかった。写真をとってすぐ下山を始めた。下り始めるとすぐに雪渓が見える。霧で視界が非常に悪く、あたり一面雪景色で幻想的であったが、歩行には十分注意した。吹上のコル付近では風が非常に強く、ザックカバーが外れそうになったがなんとかキャッチすることに成功した。Bパーティーの一人のスリーピングマットが犠牲になってしまったことを知ったのは、松本からの特急電車の中でであった。風が強い箇所を抜ける。舗装された道が多かったが、靴の裏が濡れて滑りやすくなっており、転倒するメンバーも多かった。最後は登りが多く、途中自分が本当に下山しているのかよくわからなくなったところもあった。最終日ということもあり疲労が溜まっているのは明らかであったのだが、自分はクライマーズ・ハイ(?)なのか全く足が疲れず、特に辛い箇所もなく下山を終えた。最後の登りには多くのメンバーが文句を言っていた。後で待っている温泉だけを望みにして全員が無事に下山した。

 

 

自分にとって初の2泊以上の合宿は、思っていた通りに辛いものであったが、1日で15km前後歩いたこの経験は今後の自信になるとはっきり言える。天気が悪くなったのも最小限で済んだうえに、朝日岳以外の山頂では綺麗な景色も見られたので非常に充実していて楽しかった山行であった。何点か反省点はあった。今後の山行に活かしたい。

 

★参加部員の反省・感想(以下、前泊日を0日目とする)

 

1年・女子

(反省点)(個人的です)

・ロープを越え崖ギリギリまで行くのは危険

CLにアイゼン装着の指示を出されても渋ることがあった、時間的にも安全面でも問題

・出発日の寝坊

・担当した食事の材料入れ忘れ

・具材を現地で切るなどこ変更点を計画書に反映していなかった

・行動食がギリギリだった、何かあったときのためにも余分に持つべき

・日焼け対策

 

(感想)

前泊も含めると三泊四日という私史上最長の山籠りでしたが、天候にも概ね恵まれ、まずは楽しかった、という感想です。今まで見てきたものとは違うthe山地!という感じの絶景に感動しました。毎晩のトランプも最高でした。体力的には正直かなりギリギリで最後は気力で歩いていたようなものなので、普段から歩荷などして来年までにもっと体力をつけておこうと思います。あと食事はもっと軽いものを考えられたら良かったなと感じました。

 

1年・男子

(良かった点)

・日中の天候に恵まれていた

・景色が素晴らしかった(特に白馬~雪倉)

・ご飯が美味しかった

・重大な事故が起こらなかった

・歩くペースがちょうど良かった

 

(反省点)

Aテントが水浸しになった

   ↑

・ザックカバーをつけて下向きに置いておくべきだった

・荷物を一つ一つビニール袋にパッキングしておくべきだった

・雨具を着たまま寝たのは良かった

 

(感想)

 今回が初の長期合宿ということもあり、荷物の重さや行動距離の長さなどきついところもありました。ただ、北岳のきつい登りや普段のトレーニングの効果もあってバテずに登りきれたので、そこのところは自信に繋がったと思います。

 

1年・男子

◎良かったこと

・3日目の午前中の晴れ。とくに白馬岳山頂からの劇的な日の出は至高であった。次々と朝の光線を迎え入れてゆく名だたる峰々、雲海の底の白馬盆地、茫洋と広がる日本海、朝陽を待つ越後平野、黒部川扇状地、富山市街、能登半島…まさに息を呑む絶景。

・大雪渓以外でも雪渓に遭遇する機会が多かったが、5月の金峰・瑞牆で練習したおかげで、アイゼンの着脱を迅速に行うことができた。

・長期間の山行は初だったが、十分な行動食を用意したので、適切にエネルギーを補給しながら行動することができた。

・一貫して十分な睡眠はとれなかったが、緊張感からか、昼間の行動では集中力を保つことができた。

 

◎改善点

・テント内での睡眠が上手くとれず、平均3時間ほどであった。とくに辛かったのは3日目の夜。テント内が暑かったのでシュラフを使わずに就寝したが、降雨により水を含んで垂れ下がってきたテント壁に体を冷やされて目が覚め(自分の位置が端であったため、濡れたテントが体にビッタリと接触)、以降一睡もできなかった。シュラフは使うべきであるが、端の人が壁と接触してしまうほどテント内の人数が過密なのは、とくに降雨時には問題があると思う。

・首の日焼けが、ほぼ火傷状態というところまで重くなってしまった。次回から首にはタオルを巻いて行動するなど工夫したい。

・嵩張ることを危惧して着替えの量を最低限にしたが、結果ザックの容量には余裕があったので、快適性向上のために、もう少し増やしても良さそうだ。

 

◎感想

 

 「白馬岳」と名前を聞くだけでも美しい山容が想起されるが、実際に期待を遥かに超える素晴らしい山であった。非対称山稜であるがゆえ、雪渓と岸壁の連なる、荒々しく荘厳な東側斜面、高山植物の群落を抱え、雷鳥などの生息場所となっている、なだらかで優雅な西側斜面とで、全く異なる雰囲気を持っていた。魅力的な二面性である。個人的にアツかったのは白馬岳から雪倉岳にかけてよく見えた黒部川扇状地。扇状地がそのまま海岸線を形作っている珍しい例で、そんな扇状地を作るような河川の営力を育んでいるのが、まさにいま自分が立っているこの急峻な山々、そこに降る雪や雨なのだと思うと感慨深いものがあった。最後に、山域全体に言えることだが、耳にしていたとおり、種々の高山植物の花が、常に目を楽しませてくれた。景色は言うまでもなく、足元に目を向けても楽しい山歩きだった。

 

1年・男子

(反省点)

・初日朝の起床報告スタンプを押し忘れた。

・家から水を多く持って行き過ぎてしまった。

・行動距離が長く、水が途中で足りなくなってしまった。

 

(感想)

 3日目の雪倉岳山頂以降が今山行で一番厳しかったです。ですが全体的に充実した山行であったと思います。

 

1年・男子

(反省点)

・不注意からヘッドライトを忘れ、先輩に迷惑をかけてしまった。

・猛暑で飲料水が不足し、脱水症状になる危険があった。水場に頼りすぎた。

・アイゼンの着脱に時間がかかり、隊を待たせてしまうことがあった。

Aテンの雨漏れで、一部の人に大きな負担がかかった。

 

(感想)

 今まで雨の山行しか経験したことがなかったので、好天に恵まれたことは奇跡のようだった。白馬岳山頂では雲海も目にすることができ、終始幸せな山行であった。体力面では、脚・肩・肺の疲労が少なく、予想以上に余裕があったと言える。技術面では、それほどの難所は存在しなかったものの、雪渓歩行の経験を積むことができ、ひとまずの目標は達成できたと思う。テン場でも、準備を前日の夜に済ませることで、朝食・テントの撤収を素早く終わらせることができた。これまでの定期山行の反省をよく活かせたと思う。

 

2年・男子

(反省点)

・山行前日に付き合いで長時間行動すべきではなかった。初日は大丈夫だったが最後は疲れ果てていた。

・アイゼンの装着に時間がかかったうえよく外れ、周りに迷惑をかけた。練習しておくべきだった。

・悪天候になると決めつけ日焼け対策を全くしていなかった。そもそも平素から日焼け止めを所持していなかった。重度の日焼けになってしまうと後から長袖の衣服を着ると擦れて非常に痛く気を取られてしまった。

・山行の後半になると自分の現在位置や時間について把握しようとすることをおざなりにしてしまった。看板や分岐の確認も怠ってしまい、また休憩の際の水分補給もおざなりにしがちだった。山行の最後には完全に集中力が切れ上の空で歩いていた。

・相変わらずパッキングに失敗し重心が偏りがちだった。今回の山行では全体を通じて雪渓・小雪渓を通過せざるを得なかったことを考えると無思慮だった。

・帰りの電車についてあまり調べておらず効率的な帰宅方法がわからなかった。ダイヤだけでなく特急料金などについて調べておいたり、駅員に質問するなどすればよかった。

・行動食の種類が偏りすぎていて飽きた。

・風が強いときに同じ班の人が言っていることがよく聞き取れなかった。

 

2年・男子

☆☆☆☆☆☆☆

 今回の合宿は行動中天気に恵まれ、比較的快適に完遂できたのがまずありがたかった。16人という大所帯での山旅には誰しも不安があっただろうが、大きな怪我や事故なく1年生含む全員で34日の行程を最後まで歩き通すことができ、今後の山岳部の活動の大きな指針となりうる良い山行だったと思う。改善点として思い当たるのは、テント割が毎日ガラッと変わることゆえの混乱があったこと。テント割は固定にして各テントを使う人たちでパーツを全て運べれば、とは思った。ともあれ皆さんお疲れ様でした。

 

3年・女子

(よかった点)

・行動中に大きなハプニングがなく、全員が元気に下山することができた。←体力に余裕のあるメンバーが多かったこと、雪渓歩行時の注意事項について事前に共有する、天候を見て出発時間を変更するなど、CL/SL中心に適切な指示を出せたのが大きかったと思う。

・白馬岳以北の絶景や可愛らしい高山植物を楽しめた一方、全日程を通しての酷暑、吹上のコルでのスリーピングマットが吹き飛ばされるほどの暴風など、山の厳しさも体験できた。

 

(反省点)

・予想していたよりも雪渓が多く、アイゼン装着に時間がかかったことでコースタイムよりも大幅に遅れてしまった。アイゼン装着は事前に練習しておきたい。

・後発パーティが先行パーティに追いついてしまうことが多かった。16人が合流してしまうと他の登山者の迷惑にもなるので、メンバーやペースの調整が必要だったのではないか。

・休憩をとるのに適切な広い場所がなかったので仕方のない部分もあるが、後発パーティは休憩が少なすぎた気がする。今回は暑さの中での行動となり、水分補給をしたいと訴えるメンバーもいたため、1時間ごとに大きな休憩をとるよりも、30分ごとに一度立ち止まって軽く水分補給をしたほうが安全だったと思う。

・初日朝の遅刻(特急列車で間に合ったが)、忘れ物・失くし物、危険な行為などが見られた。大人数の山行になるほど、上級生中心に事前の情報共有や注意喚起を行うことと、山行中に全参加者が自分の行動に責任を持つことが大切だと感じた。

・食事はとてもおいしかったが、軽量化が必要だと思った。

 

(感想)

 昨年の合宿でダウンしてしまった自分としては、留学前最後となる今合宿への思い入れには非常に大きいものがあり、冬に重ねた歩荷その他のトレーニングは夏合宿のためと言っても過言ではない。12年生の時には荷物を他の人に持ってもらうこともあったが、今回はすべての装備を背負ったうえで、一部の急登の除いては周りに気を配れる余裕をもって完遂でき、多少は体力がついたことを実感できたのがうれしかった。

 昨年の外部講習で学んだ、リーダーシップ・メンバーシップについて考えさせられる山行だった。自分が上級生になってCLSLとの経験の差が縮まってくると、リーダーに意見したくなるよう場面が多少は出てくるが、必要だと思ったことは伝えつつも最終的な判断はリーダーに一任するというバランスを欠いてしまうと、大人数のパーティをまとめることは難しい。自分がリーダーではない時のメンバーとしての振舞い方も、上級生として重要だと思った。

 今合宿は、1年生が参加する夏合宿としてはこれまでで最もレベルの高いものだったのではないかと思う。16人という大人数で、落石や滑落の危険を間近に感じる雪渓歩行や、高山とは思えない蒸し暑さのなかでの長時間行動、3日目の最後まで登りが続くハードな行程を経験することとなった。それぞれの場面で臨機応変に対応し、全員が無事に終えられ、楽しい合宿になったのが何よりだった。

 

3年・男子

(反省点)

荷物に関しては、もう少し過ごしやすい数のテントを持って行って、テント割を考えるべきだった。テントの数が少なくて制限人数ギリギリになってしまったテントが多かった。行動中の反省は雪渓部分でのアイゼンの着脱とルートファインディングに関して慎重になるべきだった。雪渓の上ではアイゼンで歩くのがよいが、岩の上ではアイゼンを脱いだ方がよかった。自分のパーティでは途中で着脱できる場所があるか不安だったため、岩の上でもアイゼンをつけて歩くことも多かった。しかし、そもそも岩の上で歩くことになれていないメンバーが多いなか、アイゼンをつけて岩の上で歩くのはやや危険であったかもしれない。また、先を見通して、ルートを探していれば、そもそもアイゼンを着脱するような手間を省けるようなルートがあったように思える。実際の行動中は先行していた別団体のパーティに追随していたが、岩の急斜面を下ることになってしまった。もう少し自分たちで歩くコースを考えるべきだった。

 

(感想)

ほとんどの日程で天候がよく、気持ちの良い山行であった。白馬山頂では日本海までも望むことができた。人数的にはおそらくここ数年で最多の参加者だった。途中体調不良の者もでたが、離脱することなく全員が全日程を終えることができたのはよかった。高山病気味になっているものもいたため、それに応じて途中下山のプランも一応その場で考えることができたのはいい対応であった。今後人数をこのような規模の人数の山行を実施する際は人数が増えることでリスクも増加することを考えるべきである。そして、体調不良や負傷者が出た時の対応のために、エスケープルート・彼らに付き添うメンバーの選定・食料やテントなど調整などをできるだけ事前に準備できることが望ましいと思われる。今回はエスケープルートは事前に準備できていたが、他の要素は後回しにしてしまった。

 

4年・女子

<全体>

良かった点

•参加者全員が全行程を無事完遂したこと

•横尾が体調悪くなった時の対処法

•天気や部員の体調を鑑みて出発時間などclslが中心となって柔軟に変えれたこと

•夕飯やテントの準備がスムーズだった

 

悪かった点

•忘れ物(とくにヘッドランプ)が多々あった

•コッヘルよりもガス缶を多く持ってくるべき

•野菜は家で切るべきかそのまま持ってくるか?

•焼きラーメンが食べれなかったこと

•皆自分の荷物を管理してほしい(自分が夕飯で出してきた共同装備は自分でちゃんと回収してほしい、持ち主を探すのが大変)

 

<個人>

良かった点

•たっぷり寝て次の日に備えることで、どの日も同じペースで登れたこと

 

悪かった点

•手軽さと安さで4本づめアイゼンを購入したが、6本爪にすればよかった

•ペースが速ければバテてたと思うので体力の無さを感じた

•後輩の様子を伺ってみたが、あまり体調の状態が分からなかった

•折り畳み傘があると便利

 

(感想)

 白馬は始めて登ったが、北アルプス感だけでなく、水場なども多くあったことから南アルプス感もあった。色々な山の姿が見れて楽しかった。また雪渓を登ることもでき、普通に登るより心身共に疲れたが、貴重な経験が出来たと思う。1人では怖くて挑戦しなかったと思う。天気にも恵まれ、食事も美味しく、行程も登り甲斐があり、個人的にはベストオブ夏合宿であった。後輩の面倒をもうちょっとちゃんと見ることが出来たら、もっと良かったと思う。

 

4年・女子

(反省点)

・体力の低下が著しく、バテた結果後発の隊に何度も追いつかれた

4本のアイゼンを購入したが、6本にしておくべきだった。雪渓を歩く時、つま先の方に歯が無いので不安定だった。ないよりマシだったが、十分ではなかった

・ヘッドライトを紛失し、必要な時に使うことができなかった

 

 全体的に

・朝の準備が素早かった

・テン場での会話が少々響いていた

・テントの水没があった

 

(感想)

 1日目の雪渓がとても綺麗で楽しかった!普段の山登りと違った登り心地で新鮮だった。2日目もかなり天候に恵まれて、稜線の景色を楽しめた。全体を通して、雨が夜のうちに降ってくれたため、行動中は天候に非常に恵まれた山行であった

 

 

★写真

大雪渓(7/26 06:31 撮影者=神田)

白馬岳山頂から見た雲海(7/27 05:17 撮影者=神田)