空木岳・木曽駒ヶ岳(22/07/23-24)


〇メンバー

佐々木(CL、M2)、岩崎(SL、法4)、半澤(社4)、小松(経1)

 

〇天気

7/23 晴れ時々曇り

7/24 晴れ

 

〇コースタイム

7/23:国立駅04:54===09:52駒ヶ根駅10:00===10:11駒ヶ池バス停10:20---13:05池山小屋分岐13:10---14:55大地獄---16:25分岐点---16:40空木平避難小屋(宿泊)

7/24:03:00空木平避難小屋03:40---05:00空木岳05:10---06:25木曾殿山荘---08:25熊沢岳08:45---09:50檜尾岳10:05---12:50極楽平---13:10千畳敷13:30---14:00宝剣山荘14:05---14:30駒ケ岳頂上山荘---14:40木曾駒ケ岳15:05---16:10千畳敷16:30===16:40しらび平16:50===17:30駒ヶ根駅(解散)

 

〇行動と感想

[準備]

今回の山行は、2泊3日で空木岳から木曽駒ヶ岳までを縦走するという計画で準備が進められたが、装備分担の段階で問題が発生した。この山行の直後には下級生の夏合宿が控えていたが、装備分担の際に今回の山行で使用する予定だったポール等が誤って分配されてしまい、私たちは小型テントへの変更を余儀なくされた。今年度は2年生が下級生の夏合宿を率いたが、夏合宿の経験がある4年生以上の上級生も手助けに入るべきだったと反省している。

 

[1日目]

JR駒ヶ根駅から伊那バスで駒ヶ池に向かい、「木陰のパノラマ遊歩道」という看板を頼りに入山した。しかし、遊歩道を抜けたあたりで1年生が頭痛を訴えたため、パーティー全員で話し合って引き返させることにした。その後に待っていた過酷な登山道を考えると適切な判断だったと思う。1年生は無事に下山した。トレーニングと体調管理に気を付けて再び山行に臨んでほしい。

序盤で時間が押していたため、水場などで短い休憩を挟みつつ急いで歩を進めた。前半は延々と樹林帯が続いて気が滅入り、後半は急峻な痩せ尾根や「大地獄」と呼ばれる鎖場が現れ、上級生3人も徐々に疲弊していった。しかし、宿泊地の空木平避難小屋の手前で景色が開けると気力が蘇り、結果としてコースタイム通りに小屋に到着することができた。

本来は避難小屋に泊まる予定だったが、私たちが到着した時には既に満員で、テント泊に切り替えることになった。小屋のトイレはよく整備されており、近くには豊富な水場もあって非常に快適だった。もちろん使用料など一切無く、小屋一帯が多くのテントで賑わっていたのにも納得がいった。夕食は沢水でペペロンチーノを作って18時には就寝した。

 

[2日目]

翌朝は慣れた手付きでテントを撤収し、予定よりも20分早く避難小屋を後にした。空木岳までの登山道は沢沿いに引かれていて迷いやすく、夜明け前で視界も悪かったため道を探すのに苦労した。それでも何とか踏み跡を頼りに進んだが、やがて屈強なハイマツ帯に阻まれて引き返した。GPSで現在地を確認すると登山道から南に逸れていたと判明したが、トラバースで復帰し、予定の時刻には空木岳に到着できた。甲斐駒仙丈、白根三山など南アルプスの山々が一望でき、雲海も見れて満足のいく景色だった。

空木岳から千畳敷までの稜線には、東川岳、熊沢岳、大滝山、檜尾岳、濁沢大峰、島田娘と6つのピークが並び立ち、岩場や鎖場も多く現れるため、体力や注意力が求められた。上級生3人のパーティーだったが、千畳敷に到着した時点で1人が体力の限界を訴えたため、2泊3日の行程を短縮してロープウェイで下山することになった。残りの2人は千畳敷カールの階段を駆け上り、中岳を越えて、最終目的地の木曽駒ヶ岳に無事到着した。息を切らして歩く私たちを観光客が不思議そうに見つめていたが、私だって何故これほど登山に励んでいるのか不思議に思っている。

16時30分発のロープウェイに乗って楽々と下山し、今回の山行は終了となった。装備の変更やメンバーの離脱、泊数の変更など不測の事態が多々生じたが、その度に柔軟に対応できたと思う。私自身も帽子や食材を忘れるなどの失敗があったため以後注意したい。何より久々のアルプス縦走は楽しかった。

千畳敷カール(7/24 13:28 撮影者:半澤)

木曽駒ヶ岳山頂(7/24 14:55 撮影者:半澤)