乾徳山(14/12/14)



●メンバー
部員:太田(商3)、西山(経3)、上(法2)、内海(法1)
OB:中村雅明(昭43)、藤原朋信(昭44)
●天候
晴れ、山頂付近で雪
●アクセス
JR中央本線山梨市駅よりバス、乾徳山登山口バス停下車
●コースタイム
1100乾徳山登山口バス停出発→1155休憩 1200出発→1220避難小屋付近→1240昼食 1250出発→1330山頂 1340出発→1420休憩1425出発→1525乾徳山登山口バス停
●コース状況等
12月も半ばとなり、山梨市駅で電車を降りると既に結構な寒さだった。駅前のバス停から市営の小さなバスに乗り、登山口へ向かった。
人気のない乾徳山登山口バス停で下車し、すぐに登山口へ入った。登山道は大きめな石が転がってはいたが、歩きやすい道であった。勾配もそこまできつくはなく、順調なペースで登っていった。
一回目の休憩を終えてしばらくすると、細かい白い粉のようなものが宙を舞い始めた。藤原さんにこれは何かとお尋ねすると、標高の高いところで降っている雪が風で流されてきたものだと教えて下さった。休憩後10分程進むと、いきなり水が流れている小さな沢のようなものが見られた。ここまで川などは一度も見られなかったので、少し唐突に感じられた。そこを超えると一旦平らな道となった。
左に避難小屋が見られる分岐点を通過すると、再び登りが始まった。10分程進むと木々が見られなくなり、開けた場所に出た。ここで昼食を取ることとなった。振り返ってみると見通しがきき、遠くまで見渡すことができた。しかし遮るものがないために風が強く、動いていないととても寒かった。寒さに耐え難いということもあり、10分程で出発した。
開けた場所を抜けると、再び木々が見られるようになり、間もなく岩場へと移っていった。大きく跨がないと登れない大きな岩、岩と岩の狭い隙間を抜けていく箇所などがあったものの、始めの方は難なく進んでいった。だが、鎖場が始まるとペースが落ちた。OBのお二人と先輩方の登り方を参考にしながら、慎重に登っていった。もし鎖から手が離れてしまったら相当下まで落下してしまうと思われる箇所もあり、多少の恐怖感は拭えなかったが、その分鎖場間からの景色は素晴らしかった。山頂手前には、見上げても上の様子が全く見えないほど高い岩の壁がそびえていた。それまでの岩とは異なり表面の凹凸が少なく、足場の確保に苦労した。岩と岩の隙間に足を引っ掛け、腕の力を使ってよじ登った。
最後の岩を登りきると、山頂に到着した。山頂はそこまで広くはないが、その分360度景色を楽しむことができた。遠くには富士山も見えた。鎖場から少し遅れていた西山さんが到着すると、ちらつく程度だった雪が強さを増してきた。雪が積もる前に下山するため、中村さんに学生4人の写真を撮っていただくと足早に山頂をあとにした。
雪の勢いが強くなり、不安が増した。地面に薄く付着した雪は思った以上に滑りやすく、手で体を支えながらゆっくり進んだ。山頂から10分程進むと間もなく雪は止み、晴れ間が見られた。一安心し、そこからはいつも通りのペースに戻った。
避難小屋の分岐点を過ぎ5分程進んだ日向で休憩を取った。休憩中、ここからはペースを上げて一気に下山するということに決まった。落ち葉が多い箇所は滑りやすく、落ち葉の下の様子がわからないこともあって歩きにくかったが、それを除けば小走り程度のペースでも難なく下ることができた。西山さんと藤原さんが10分ほど遅れて下山したが、無事全員が発車時刻までにバス停に到着した。
●感想
 今回の山行はコースタイム6時間半~7時間のところを約4時間で終えることができた。特に下りは苦手に感じていたが、10月ころに比べると少しは速く下れるようになったと感じた。しかし先輩方と比べるとまだ体力面でも劣るので、引き続き訓練を重ねたい。また、初めて鎖場を体験した。一歩一歩の足の置き方など小さなことが難しく感じ、少し恐怖感も感じた。だが、その分登り切った時の達成感は今まで登った山とは一味違うものだった。機会があればまた鎖場に挑戦してみたい。

避難小屋分岐点過ぎ
(昼食場所)より
(撮影:内海)12:50

山頂手前最後の岩場
(上部より中村、太田、上
撮影:内海)13:26

山頂より(撮影:内海)13:31

山頂にて
(左より西山、内海、上、太田
撮影:中村)13:36

(法学部1年 内海拓人)