沢登り@葛葉川(19/04/21)


☆天気 晴れ

 

☆コースタイム

 秦野駅0813===0828菩提原---0910葛葉の泉0935---1105大平橋1115---1145富士形ノ滝1240------1345三ノ塔尾根1400---1420三ノ塔山頂1430---1520牛首---1610大倉バス停1618===1631渋沢駅

 

☆行動と感想

 一橋山岳部では長らく沢登りを行ってきませんでしたが、今回OBの方々がサポートしていただけるということで、装備や計画書に関して助言をいただき、当日は兵藤さんと古田さん、そして前神さんに同行していただいての山行となりました。今回様々な面で協力していただいたお三方にお礼申し上げます。

 今回の丹沢・葛葉川はそこまで難易度が高くなく、初心者に最適のスポットでしたが学生の参加者は装備等が揃っていなかったので事前準備の段階で渓流靴とカラビナ・スリング等の各個人装備を買い足しました。ですが、OBの方にヘルメットを貸して頂き、更に一部部費で負担したものの個人の初期投資は1万円程度で比較的負担は少なかったです。

 当日秦野駅で兵藤さん・前神さんと合流して菩提原までバス、沢の入り口である葛葉の泉まで歩いて古田さんと合流しました。このとき渓流靴を履き、スリング・カラビナ等の装着したのですが、普段のパッキングと異なりビニール袋等で防水していたため準備に手間取ってしまいました。沢を進んでいくと当然水の中を進んでいくわけですが、普段の登山では靴の濡れは絶対厳禁なので不思議な感覚でしたがすぐに慣れていき、序盤も5m程度の岩や小さな滝を登っていくだけなので、ロープなども不要で三点確保と前方の人との距離を詰めすぎないように注意すれば特に問題はありませんでした。パーティの後ろから見てみても皆同じルートを行くのではなくそのまま小滝を登る人や、水量の少ない箇所を辿って登る人、脇から巻く人もいるなど普段の登山と違って山を立体で登っていくので各自の選択が多様でした。

 中盤に差し掛かると、7mの幅広ノ滝②や10mの板立ノ滝では足場が少なく流れも急で、初心者には直登が難しい滝も増えてきたため左右から巻いて登りましたが、古田さんは難なく軽快に登っていました。チェックポイントの大平橋が見え始めたあたりで4段構成になっている曲がり滝③という連瀑があり水量が多く傾斜も急でしたが、足場が多く皆直登にも慣れてきたようでゆっくりとですが、登り切れました。大平橋を抜けたあたりから水量も減ってきて落ち葉の積もった道を歩いていき小滝が5~6つ連続するエリアを抜けていくと、10mほどの高さで2段になっている富士形ノ滝に差し掛かりました。そこでは先行していたパーティがザイルを使用して一人ずつ登っていたため、自分たちも横から巻くのでなくザイルで確保の練習もかねて直登することにしました。まず古田さんが滝の上まで登ってセルフビレイを行って確保していただきました。皆1段目までは登れていましたが2段目を登る際に、滝となっている部分は1歩目の足場が確保しづらく、脇の乾いた岩の亀裂に足をかけて登ろうとしても足場がとても狭くほとんどの人が登りあぐねていました。結局直登できたのは川原・宮川の2名でそれ以外の人は脇から登りました。

 

 富士形ノ滝を過ぎて涸れ沢を登っていき、木の枝にぶら下がっていた靴を目印に脱渓点の分岐を左に入りました。ですが、その後に入る尾根を間違えてしまいザレ場を登りすぎてしまったため尾根上への復帰が遅れてしまい、途中大きな落石にも見舞われました。幸いけが人等はいなかったものの、他の登山者の記録も見てみても「踏み跡が明瞭」とあったのでもっと早く気づいて引き返すべきでした。今回の反省を生かして、周囲を意識的によく見て道間違いを減らしていき、次回以降の東沢やヒツゴ沢に臨みたいです。

曲がり滝から大平橋を望む。(4/21 11:05, 撮影=山下)

富士形ノ滝(4/21 11:53, 撮影=川原)