金峰山・瑞牆山(17/03/15-16)


文責 松橋凜太郎

 

  • 参加者 松橋凜太郎(法1) 山本竜希(社1) 吉田和麿(法1) 佐藤周一(OB)

  • 天気 両日共に晴れ

  • コースタイム

    ・一日目 瑞牆山荘0820――0945富士見平小屋1120――1330瑞牆山山頂1350――1515富士見平小屋

    ・二日目 0430起床・朝食0600――0730大日小屋0735――大日岩0800――稜線手前0930――1030金峰山山頂1115――1225大日岩1230――1255大日小屋――1330富士見平小屋1400――1530瑞牆山荘

  • 行動と感想

 

最寄り駅が韮崎駅で自宅から集合時刻まで鈍行列車で行くと間に合いそうにないため、部室で前泊して臨んだ。OBの佐藤さんが韮崎駅から瑞牆小屋まで車を出してくださったため一般道を歩く羽目に陥らなくて済んだ。初日は山本の采配で私が先頭を歩くことになったが、開始直後の瑞牆山荘から富士見平小屋までの道のりが難所だった。後で判明するが、行程全体を考えてもここが最大の難所であったとさえ感じる。トレースが無く、赤リボンに沿って進んでいたはずなのに途中から急斜面になったりするなど、よくわからない道であった。この原因はのちに判明することになる。予定より一時間ほどオーバーして富士見平山荘に到着。テントを張り荷物を軽くして再び登山道に入る。それまでとは打って変わって道はわかりやすくなった。しかしトレースはなかったので赤リボンに注意しながら進んだ。桃太郎岩から少し進むと厚い氷に覆われた坂が現れた。転倒に注意しながらもアイゼンの爪が効く感触を楽しみながら進む。暑くなってきたので小休憩で少し薄着になった。その後は岩場が続き、アイゼンが痛まないか心配になった。岩の切通しのようなところがあったのが印象的だ。1330に山頂に到着。浅間山はちょうど木が邪魔で見えなかったが、翌日に登る金峰山のピークや五丈岩がはっきりと見えたのが面白かった。下りは予想以上に早く下った。結果的に瑞牆山荘~富士見平小屋の遅れを取り戻す形になったが、転倒の危険を考慮するとスピードを落とすべきだったと思う。

 

二日目は吉田が先頭に立った。金峰山はトレースが残っており、他の登山客もちらほら見られた。富士見平小屋から大日岩までは歩きにくいということはなく、雪もそこまで厚くはなかったので歩きやすかった。しかし大日岩を少し進んだあたりから雪が深くなり、膝まで埋まってしまうこともあった。それに加え急な斜面が続き歩くのに大変苦労した。稜線手前までこの状況が続いた。稜線に出ると下界とは一線を画する美しい景色が眼前にひろがった。目視で金峰山頂上の五丈岩が確認できるほど晴れていた。目で見ると頂上までもう少しだと感じたが、実際には稜線を一時間ほど歩いた。頂上からは昨日登った瑞牆山をはじめ浅間山、八ヶ岳を望むことができた。新歓用の良い写真も撮れて大満足と言ったところだ。下りは登りほど難しくはなかった。この日は気温が高く、富士見平小屋近くでは雪が完全に溶けている部分もあり、途中でアイゼンを外した。富士見平小屋でテントの撤収作業を完了して瑞牆山荘に向かった。初日と同じく途中で赤リボンを見失い、一般道に出てからも逆の方向など大幅な時間ロスになってしまった。ちょうどこの時業者が林を整備しており、彼らが独自に赤リボンを用いて作業をしていたため、登山用の赤リボンと工事用の赤リボンが混在してしまっていたのだ。なにはともあれ無事に瑞牆山荘に到着した。温泉で疲れをいやし、韮崎駅から中央線で各自帰宅した。

 

今回の山行では、先頭に立って歩く難しさを学んだ。特にトレースがないところでは、赤リボンに注意しつつ自分の足元やパーティ全体にも気を付ける必要がある。一日目私は先頭に立ったわけだが、今まで見えなかった山登りの難しさに気が付けた分自らの成長を感じた半面、パーティへの配慮や道発見の面での知識・経験不足を痛感した。これをいい機会に次回に生かせるようにしたい。

 

 

瑞牆山山頂 3/15 13:40(左から松橋、山本、吉田 撮影:OB佐藤さん)

 

 

金峰山山頂付近 3/16 10:00(撮影:松橋)