奥穂高岳 夏合宿(22/09/09-11)


〇メンバー

山下(CL、商4)、半澤(SL、社4)、塚本(経2)、黒川(法1)、清水(社1)、田村(社1)、吉川(社1)

 

〇天気

9/9 曇り時々晴れ

9/10 晴れ

9/11 晴れ

 

〇コースタイム

9/9(1日目:1025松本駅集合→1045===1235上高地バスターミナル1313—1316河童橋1324—-1329小梨平野営場1333—-1424嘉門次小屋1431—1532徳沢キャンプ場1555—1651横尾キャンプ場(泊)

 

9/10(2日目:横尾キャンプ場0318—0700涸沢ヒュッテ0706—1023穂高岳山荘1046—1119奥穂高岳1202—1242穂高岳山荘1257—1504涸沢ヒュッテ(泊)

 

9/11(3日目:涸沢ヒュッテ0430—0554横尾キャンプ場0607—0656徳沢キャンプ場0657—0807小梨平野営場0808—0810河童橋0811—0815上高地バスターミナル(解散、上級生は焼岳へ)

 

〇行動と感想

夏休み最後の週末、中止となった白馬岳新入生合宿山行の代替として奥穂高岳山行が行われた。一日目は、当初雨の予報だったが、天候の崩れはなく風光明媚な上高地の景観を楽しむことができた。上高地バス停から横尾まではほとんど高低差はなく、整備された道を行く。日本有数の避暑地、景勝地として知られる上高地だけあって観光客や遠足の子供たちが多い。私たちも、河童橋で写真をとるなど、しばし観光気分を味わった。途中、明神池に立ち寄ったとき数十匹のサルの群れに出くわした。人間に慣れているようで、かなり近くまでよってきた。中には子ザルもおり、私たちの心を和ませた。清流のせせらぎをききながら歩く、針葉樹林の道は心地よい。横尾キャンプ場で、テントを張りしばらく休んだのち夕食をつくった。この日の食事は贅沢にすき焼きであった。これが絶品で、一同は締めのうどんまで一滴残さず平らげたのだった。夕食後は、就寝し翌日に備えた。

 

2日目は、まだ暗い時間に起きて温かいスープで体を温めたのち撤収し、出発する。涸沢まではヘッドライトをつけ、闇の中を進んだ。今回は新入生合宿ということで今年入部の部員が交代で先頭を歩いた。来年以降、CLやSLを務める新入部員にとって良い経験になった。涸沢までは体力温存のためペースを落として歩いた。ペース配分を考えながら歩くということもこれからは重要になる。5時ごろには空が白み始め、朝日に照らされた山々が神々しく見えた。残暑が厳しい下界とは打って変わって、穂高の山は早くも秋の装いを見せ始めていた。紅葉には少し早いが、ナナカマドの赤い実が青空に映えていた。涸沢につくとテントを張り、必要な荷物だけを持ち、ザイテングラートを通って奥穂高の山頂を目指した。急坂が続き、体力を消耗してしまい私にとってつらい道のりだった。先輩方に助けていただき何とか回復できたが、日頃からのトレーニングの重要性を痛感した。穂高岳山荘から山頂は岩にへばりつくようにして、鎖や梯子を使って登った。こうした危険な箇所では、ほかの登山者とコミュニケーションを取りながら登ることが大切だということを学んだ。残念ながら少しガスが出ていたものの、西穂高などの山容が望めた。つらい道のりも多かったが全員で登頂できたのは本当によかった。下山後、テント場で夕食に焼きビーフンとリゾットをいただいた。これも大変おいしかった。就寝の前に、トランプに興じ、みんな疲れを忘れて楽しんでいた。

 

3日目は本来、パノラマコースを通って下る予定だったが上級生が危険と判断し、断念した。安全のためにはやむを得なかった。カレーうどんで腹ごしらえをして、下山を開始。少し速度を上げて下山した。最後に小梨平から穂高の山々を眺め、改めてその美しさに感動するとともに無事に登れたことに感謝した。

 

今回、新入生合宿としては初めて奥穂高岳に登頂した。難しい山ではあったが、新入生にとっては学びになることが多かった。また、この山行を通して撤収の速さや下山の仕方など課題も見つかり、これからの山行では改善していきたい。最後に、今回の山行を主導してくださった山下さんをはじめ山岳部員の皆さんに感謝申し上げて、本文を終えたい。

 

〇メンバーの感想

・今回の任務はSLだったので、CLのサポートと下級生合宿を引率する立場として参加した。準備段階では天候や行先についてCLと入念に話し合い、山行中もテントの設営・撤収、疲弊した下級生のサポートを行うなど、任務は十分果たすことができたと思う。長距離の行程だったので下級生の体力が心配だったが、全員歩き通せていたので安心した。下級生が食料係も担当したが、朝食も夕食も非常に美味しかった。今後も積極的に山行に参加して料理を作ってほしい。楽しかったです。お疲れ様でした。

 

・奥穂高は難易度が高い山であると認識していたが、今回はゆっくりとしたペースで登ったことで体力面では余裕を持って山頂まで辿り着いた。ただ、山頂付近での梯子やクサリがある場所は少し恐怖感があった。3日目の下山では疲労の蓄積によって体のバランスを崩すことが多かったことが反省点。

 

・食材が腐らないかどうか懸念していたが、予め火を通して持参することで、見た目、匂いともに問題なかった。ポリタンクを持参して、給水できる場所を予習しておいたため、水分計画は完璧だった。7人のパーティーだったが、危険個所などの、先頭からの指示を後方に伝えることは徹底してできた。予防としてかかと部分に絆創膏を貼っていたため、歩行距離は長かったが靴擦れにならなかった。学割切符を買ったときに駅員から聞いた話をSlackで共有できた。

 

・岩を掴んだり、梯子を使ったりして、日本で3番目の山に登頂できたことはとても達成感があり、楽しかった。また、紙の地図とコンパスの使い方を知れたことや、先頭を歩く経験は今後の山行の参考になった。

 

・大学生活最後となる夏合宿で、CLを務めさせて頂いた。CLとして企画するにあたり、今回の新入生合宿を「CL・SL養成合宿」と捉えた。今回新入生として参加した5名は、来年以降はリーダー側として取り仕切るようになる。そのための良い準備となるよう、今回の合宿は、通常の山行の内容の他に訓練・演習要素を加えた。具体的には、スピーディーで手際の良い朝食とテント撤収、夜間のヘッデン登山で先頭に立ちルーファイ、確実な3点支持の練習、浮石の多い岩場での運足法、など。かなり濃い合宿になったと思う。

新入生合宿でいきなり穂高に行くことは、山岳部の新生以来一度もなく、正直かなり心配していた。しかし蓋を開けてみれば、好天のもと全員登頂に成功、転倒・負傷ゼロで下山することができた。新入生各位の体力レベル・技術レベル・結束感の全てが今年は高いと感じる。このまま順調にレベルアップを続ければ、来年以降の活動の可能性は今までのそれよりも大きく広がる。一人一人がバランスのとれた登山者・リーダーになり、HUHACの活動内容を豊かにしていってほしいと願う。

 

・行程や標高の面で当初は多少なりとも臆する気持ちがあったものの、それほど苦もなく登ることが出来、会心の内容であった。これはひとえにCLのペース配分と休憩のマメさのお陰であり、来年以降自分たちもCLを担ううえでこの上ないロールモデルとなって頂いた。

個人的に、印象深いのは涸沢野営場である。

地面の岩々はたいへん威勢がよろしく、快眠とは程遠かったが、穂高連峰の大パノラマ、満天の星空はいくら見ても見飽きさせない魅力があった。また、夕食作り、食後のトランプはとても楽しい思い出になった。

反省としては、先頭を歩いた際に後尾への配慮が足りないとも言えるペースで進んでしまった点と、スマホのバッテリーが切れてしまった点がある。帰りにネット予約していた高速バスに乗るなどした場合困るので、モバイルバッテリーを十全に準備しておかなければと感じた。

涸沢キャンプ場(9/10 07:56 撮影者:山下)

涸沢カール(9/10 08:50 撮影者:半澤)

山頂直下(9/10 12:32 撮影者:吉川)