那須岳(22/10/16)


〇メンバー

重岡(CL、社2)、櫻井(SL、法2)、田村(社1)、中林(法1)

 

〇天気

10/16 曇り時々晴

 

〇コースタイム

10:43那須ロープウェイバス停---11:30峰の茶屋跡避難小屋---12:07朝日岳12:10---13:11茶臼岳13:21---14:28ひょうたん池14:32---15:18那須ロープウェイ山頂駅15:30===15:34那須ロープウェイ山麓駅

(10.1km、4時間35分)

 

〇行動と感想

10月16日の日曜日、那須岳山行に出かけた。当初は15日・16日の2日間で那須三山を縦走し、15日の夜には三斗小屋温泉煙草屋でのテント泊を計画していたのだが、予約が3日前からしか受けつけておらず、それも1日につき7張限定ということであり、一刻も早く山行計画を立てておきたい我々にとってはその不透明さが悩みの種であった。そのため、那須最高峰の三本槍岳は断念し、茶臼岳と朝日岳の2座を目指して、日帰りで実施した。

紅葉シーズンの真っただ中で、駐車場の満車の看板が散見されるなか、バスはほぼ定刻通りに那須ロープウェイバス停に到着した。御手洗を済ませ、10時43分に登山を開始した。峰の茶屋跡避難小屋までは道幅も広く、歩きやすい道のりが続いた。そこから進路を北北東へ変え、剣が峰の巻き道を経由して朝日岳へと向かう。道幅は細くなり、途中、崖には鎖場もあった。紅葉狩りに訪れた老若男女らとすれ違うために、立ち往生することが多々あり、やや時間がかかったが、1896mの朝日岳に到着。それまでは厚い雲がかかっていた山頂を横目に登っていたものの、我々が到着するタイミングで奇跡的に雲が消え、展望は良好だった。眼下に一面の雲海を見渡し、これから向かう茶臼岳に期待をふくらませる。山頂では狭いスペースに断続的に他の登山客がごった返し、ゆっくり休むこともできなさそうであったため、4人で自撮りの記念写真を手早く撮って、朝日の肩まで下った。朝日の肩で行動食摂取を含めた長めの休憩をとり、峰の茶屋跡避難小屋まで来た道を戻る。避難小屋から、今度は朝日岳と反対方向の登山道へ入った。次第に岩が大きく、そして鋭利になっていき、荒々しい火山の様相を実感するようになっていく。4人とも、体力を十分に残したまま1915mの茶臼岳に到着した。こちらもハイカーたちで賑わい、少しの空間もない状態だったが、ここでも運よく視界は良好で、一面の青空から眩しい光が降り注いだ。我々はまた4人で控えめに記念写真を撮ろうとしていたが、親切な登山者が声をかけてくださり、うまくタイミングを見計らって山頂標識の前で撮ってもらった。少し休息をとり、茶臼岳を出発した。ここまでのコースタイムから時間に十分な余裕があることを確認し、またロープウェイでの下山という選択肢もあるため、下山する前に紅葉の名所である姥ヶ平に寄ることにした。茶臼岳を出ると天気は下り坂で、雲が多くなっていった。1750m付近まで下ると、背後の茶臼岳は完全に雲の中に隠れてしまっていた。もう少し遅ければ景色が見られなかったと思うと、改めて山頂での晴天に感謝する思いであった。真っ白な雲の中を歩き続け、高雄口を経由して牛が首に到着。牛が首から日の出平方面へ向かってしまうアクシデントがあったが、道の間違いにすぐに気がつき、目指す道に復帰した。姥ヶ平へと近づくにつれ、紅葉の色づきは鮮やかになっていった。その後、姥ヶ平からひょうたん池まで歩を伸ばした。ひょうたん池では、数多の木々が織りなす赤・橙・黄・茶・緑のコントラストが見事であった。牛が首からは、峰の茶屋跡避難小屋までの巻き道を経由して、那須ロープウェイバス停まで下る予定であったが、当該の巻き道に大雨による悪路通行注意の看板が出ていたことと、最終バスに間に合わない恐れがあることなどを総合的に検討した結果、来た道を引き返してロープウェイで下山することが最善だと判断した。歩行速度はその後も落ちなかった。復路の高雄口付近では、朝日岳でも一度すれ違っていた登山者と再び遭遇し、ペースの良さを褒められた。先頭を歩いた重岡は初めてのCLの経験であったが、他の3人の状態をよく気にかけ、安定したペース配分を保ち続けた。15時18分に那須ロープウェイ山頂駅に到着し、山行は幕を閉じた。(田村)

 

今回初めて紅葉の時期に山行した感想としては何よりも今までにない山の魅力を堪能できたと感じたことです。天気がいい中で紅葉に囲まれながら登ったのは本当に気持ちがよく、撮った写真の枚数は過去最高だった。過去の山行では体力や経験が少なかったため、地面ばかり見て周りの山の景色を楽しむほどの余裕がなかった。もちろん今回も常に余裕を持てた訳ではなかったが、入部から約半年が経過したのちの山行はとても有意義なものになったと感じる。

先輩や同期が適宜状況判断を行って臨機応変に行程の追加や変更をして体力面も考慮し、しっかりと心残りのないようなコースに仕上げていただいたことに感謝しつつ自身も今後の山行のために見習いたいと思った。(中林)