天狗岳(17/07/01-02)


 

◯天気

 

1日目:雨

 

2日目:曇り

 

 

 

◯コースタイム

 

1日目:

 

1005麦草峠1020==1120青苔荘(テント泊)

 

 

 

2日目:

 

3時起床―青苔荘510==6:40ニュウ645==753中山峠805==905天狗岳910==1010黒百合ヒュッテ1015==1127渋の湯

 

 

 

◯行動と感想

 

 624日、25日の予定だった山行を雨のため延期し、予備日である7月1日、2日に行った。しかし、当日の天気も芳しくなく(ヤマレコの天気予報でも両日ともにCであった)、長野県に入ったあたりから強い雨が降り出した。列車内でウインドブレーカーを着込み、ザックカバーをつけ、茅野駅からはタクシーで麦草峠に向かった。麦草峠で軽くミーティングをし、雨が強いので丸山を目指さず、まず一番近いテント場がある白駒池に向かい、雨が弱くなれば高見石小屋まで行きたいという予定で、登山道に入ったが、雨は弱まることはなく、さらに、強い雨により登山道は水没しており、脇に入りながらもなんとか白駒池についた。この時点で、コースタイムの2倍を使っており、雨もかなり強く、登山道の歩きにくさや装備の性能低下によって雨に濡れたメンバーもおり、1日目はこれ以上進まず、青苔荘にテントを張って明日に備えるという決断をした。青苔荘のテント場につき、テント張りを行った。フライで雨に当たらないようにしながらやるテント張りはなかなか大変だったが、一年生もテキパキ動き始めての雨の中でのテント張りとしてはスムーズ張れたと思う。3つのテントを張り終えたころにようやく雨は弱まった。16時頃まで各自テントで時間をつぶし、夕食の準備に取りかかった。夕食の献立は豚汁とご飯(と各自レトルト)といったなかなかシンプルなものであり、とてもおいしく作ることができた。ただ、ご飯を炊く前に米を水につけとかなかったせいで芯の残っている米もあり、食べるのには苦労した。片づけ終わった後はすぐに就寝した。テントに雨がしみてきて、ザックやシュラフが濡れてしまうなどの問題もあり、今後は銀マットをテント全体にしくことができるように多めにもって行ったり、シュラフカバーを買ったりするなど、防水対策をする必要がある。

 

 2日目の朝も4時頃まで大雨が続いていたので、出発を5時まで遅らせて出発した。またこの日は風が強く、東天狗から西天狗、硫黄岳と稜線を歩くルートは危険なため、とりあえずは東天狗には登るが、西天狗・硫黄岳には向かわず、中谷峠とピストンし、そのあとはエスケープルートで考えていた渋の湯に降りることを考えて出発した。前日から強い雨が降っていた影響で1日目ほどではないが、登山道は水没しており、歩きにくかったり、道がわかりづらくなっていたりした。なんとかほぼコースタイム通りにニュウまでたどり着いたが、風が強く寒かったため、すぐに通過し、中山峠へと向かった。ここから、先頭を内海から原島に編成を改め出発した。雨はやんでいたが、森林地帯を出ると風は強く、東天狗付近の風はかなり強かった。さらに曇っていたため、結局景色は全く楽しめず、ただ風が強い中、中山峠から東天狗をピストンした。東天狗から降りている途中に天気は回復していき、中山峠への途中で一瞬景色を楽しむことはできたが、やはり頂上で景色を楽しみたかったという思いはあった。その後、黒百合ヒュッテに着き、休憩をとった。黒百合ヒュッテの休憩中に、バスの時間が1130分と15時しかなく、1130分に間に合わないと、3時間以上待たされるという話になり、105分のコースタイムを75分で降りるか、渋の湯で3時間以上待つかを話あい、1130分のバスで早く帰ろうという意見で固まり、内海を先頭にかなり早いペースで下山した。普段は落ち着いた沢であったのだろうが、増水の影響で川下りをしているような感覚であった。途中に濡れた岩が多く滑りやすい中で、誰もケガをせずに降りることができたのは運が良かったが、今後はそのようなことがないよう、早めにバスの時間を意識して、時間の計画を立てた方がよいと感じた。結局、105分のコースタイムを75分で踏破でき、1130分のバスに間に合うことができた。

 

 今回の山行は大雨・強風の中の山行という一橋山岳部では経験したことがないような過酷な状況での登山となった。大雨・強風の中歩くという訓練と考えればいい経験になったし、装備の問題点も発覚したため、夏合宿に向けて学びの多い山行であった。テントの設置や調理などスムーズに行うことができ、新入生は宿泊山行2回目というにも関わらず、テキパキと動いていた。

 

白駒池に向かう登山道(7/1 11:01)

天狗岳から中山峠へと向かう途中の晴れた瞬間の景色(7/2 9:54)