高尾ロングトレイル(17/11/19)


 

天気

 

晴れ

 

 

 

コースタイム  

 

高尾山口駅(06:39)・・・稲荷山(07:00)・・・高尾山(07:28)[休憩 10](07:38)・・・一丁平(08:01)・・・城山(小仏城山)(08:15)[休憩 5](08:20)・・・景信山(08:55)[休憩 8](09:03)・・・堂所山(10:12)・・・明王峠(9:58)・・・陣馬山(10:25)[休憩32](10:57)・・・和田峠(11:37)・・・醍醐丸(11:34) [休憩 5] (11:39)・・・山の神(12:06)・・・生藤山(12:52) [休憩 8](13:00)・・・軍刀利神社(13:30) [休憩 10]13:

 

40)・・・G井戸バス停(14:03)

 

電車・バスなどの交通手段:===

 

歩行:・・・

 

 

 

 

 

行動と感想

 

甲武信の合宿が天候のため中止となり、今回の高尾ロングトレイルが企画された。私自身は、陣馬山さえも行ったことがなく、今回の山行は非常に楽しみにしていた。高尾山に来るのは四月の新歓以来であり、国立から一番近いこの山なのだが、なかなか訪れる機会はない。このロングトレイルコースがいいコースであったら、これからは積極的にトレーニング用のコースとして登っていきたい、そんなことを考えていた。

 

高尾山口駅には家からの始発で到着した。駅に到着した時は、日もまだ昇り始めで、あたりは薄暗かった。紅葉の季節で、高尾の盛りの時期とはいえ、その時間帯はさすがに人も、まばらであった。その朝は、とにかく寒くて、むき出しの顔の皮膚に朝の冷気は痛かった。その寒さと薄暗さは、なんとなく初詣を想起させ、一人でしみじみとしてしまった。全員が集まり、さっそく出発した。アルプスの急な登りに慣れてしまうと、高尾山の登りはかなり歩きやすかった。最初、私が先頭を歩いていたのだが、意識しないと走り出しそうになるくらいに、歩きやすかった。新歓のようにおしゃべりしながら歩いていると、高尾山頂にはあっという間に到着した。ものすごく天気がいい日であったので、山頂からの景色の中に富士山もはっきりと見ることができた。紅葉も綺麗であった。じっくり景色を楽しみたいところだが、そんなにゆっくりしている暇はなかった。日の入りが早いこの時期であるので、できるだけ早く下山をしたいわけである。山と高原のコースタイム上は10時間のコースであるので、あんまりゆっくりしていると日が暮れてしまう。休憩も早々に切り上げ、次の景信にむかった。ここで先頭も交代した。今回は全員が先頭をやってみる、ということをしたかったので、毎回の休憩ごとに先頭を変えたのである。初めて先頭をやった人もいて、先頭の方が歩きやすいと言っていた。実際、私自身もそう感じる。だから、意識しないとついついペースが早くなりがちであり、先頭のペース意識は重要だと思う所である。また今回の山行では、ところどころの下りの階段で、部長のペースが落ちていた。どうやら前回の丹沢縦走で膝を痛めてしまったらしい。歩きにくそうにしていたが、今回、部長はいつも使っていないストックを持ってきており、それがあると歩きやすいと言っていた。そのストックに憧れたが、膝の故障はしたくない。膝の故障は誰にでも起こり得ることだから、若いからといって驕らず、気を付けていきたいものである。

 

景信山頂からの景色は、今まで見たその景色の中で最高であった。空は雲一つなく晴れ渡り、空気が澄んでいるのだろうか、かなり遠くの景色までもが見渡せた。スカイツリーもそれとわかるほどにしっかり見えたし、東京都心のビル群も俯瞰することができた。山の上から山の景色を見渡すのも好きだが、山の上から町の景色を見渡すのもいいものである。

 

景信から、陣馬に向かう途中で、いきなり人が込みだした。それまでも、それなりに人とはすれ違っていたのだが、ここにきて、こんにちは、が止まらなくなった。すれ違う人々に、機械的に「こんにちは」を言い続けた。本当にこの時は混んでいたのだ。それから間もなくして、山頂に到着した。陣馬の山頂に来るのは初めてであったので、こんなに広いものだとは知らずに驚いた。お店も充実しているし、大きなオブジェもあった。山頂はこの時期通りの賑わいをみせていて、多くの登山客がくつろいでいた。小学生の団体がいて、みんな賑やかに声をあげてはしゃいでいて、それをみているとこちらも元気になった。

 

ここまでは平和に来たわけだが、ここから、生藤山までがつらかった。とにかく、アップダウンが激しく、何回降って、登るを繰り返したか分からない。今までのハイキングコースとは違い、しっかりとした山道であった。逆にこの道のおかげで、適度な疲労感を感じて、充実感を味わうことができたのだが、だるかったということは伝えておきたい。生藤山の山頂は想像通りの所だったが、やっと着いたという達成感で、着いた時はとても嬉しく思った。生藤山についてしまえば、一時間ほどで降れる。そこがまたこのコースのいいところである。いつものつらい、長時間の下山工程がないのである。ただ、この下山コースで道を間違えかけたところがあったので一応書いておく。看板に、軍刀利神社元社と書いてあったのでそちらが正しい道だと思い、そのまま行こうとしたら、後ろの後輩に止められた。実は、私達が行くところは軍刀利神社で、軍刀利神社元社ではなかったわけである。正しい方面は油性ペンの小さな字で、井戸バス停と書いているだけであり、見落としやすい。今後はぜひ気を付けたい。

 

今回のルートは初めてであったが、非常にいいルートで感動した。交通費としての金も全然かからないのに、かなりの満足感があった。ぜひ一度登ることをお勧めしたい。

 

 

 

軍刀利神社の鳥居(13:55 吉田撮影)