丹沢山行(2018/06/03)


 

☆天気 

 

晴れときどき曇

 

 

 

☆コースタイム

 

大倉バス停0750---0923堀山の家---1006花立山荘1011---1036塔の岳1100---1133新大日---1300三ノ頭---1510?ヤビツ峠1525---1627蓑毛バス停1630---1650?秦野駅

 

 

 

☆行動と感想

 

【大倉~塔ノ岳】

 

同じ日に丹沢歩荷駅伝大会が開催されていた。20kgの砂利を襷代わりに大倉から花立山荘までをつなぐという、とてもハードな駅伝競走だそうだ。渋沢駅も大倉も登山道も、参加者でとてもにぎわっていた。

 

バカ尾根は南側の斜面なので、登っている間はずっと太陽が背中からじりじりと照りつけていた。風が弱くて湿度が高く、気温は30度近くあったので、汗が噴き出してくるような蒸し暑さだった。梅雨が明けたらもっと暑くなるはずなので、夏場のバカ尾根はかなりきついだろうなと思った。私たちが花立山荘に到着した直後に、丹沢駅伝競走の1着の選手がゴールしてきた。スタートから僅か1時間だったので、すごいなと思った。ちなみに4区は堀山の家から花立山荘までを一人で走るそうだ。

 

塔ノ岳の山頂に近づくと雲が出始め、頂上では、雲の隙間からかろうじて富士山の頭が見えるくらいだった。ここまでのコースタイムは去年登ったときとほとんど変わらないが、去年はここまで息が上がっていなかったので、ちょっとへこんだ。

 

 

 

【塔ノ岳~表尾根~車道】

 

塔ノ岳から表尾根の方に下っていく途中で、町を一望できた。新大日~鳥尾山荘の間に鎖場があり、反対側から来る登山客で渋滞していた。この鎖場は、高くはないものの乾徳山を思い出すようなしっかりとした岩場で、雨が降ったり凍結したりすると怖いと思う。三転確保を意識しながら慎重に登った。表尾根は、こうした岩場があったり、トトロに出てくる木のトンネルのようなところがあったり、急な下り坂があったりと、バリエーションに富んでいて面白かった。三ノ塔の直前に階段の急登があり、そこだけは悲鳴を上げそうだった。

 

 

 

【車道~ヤビツ峠】

 

二ノ塔車道に出て左側に少し歩くと、「護摩屋敷の水」という水場がある。この水場には駐車場が併設されていて、車を停めてポリタンクに水を入れているドライバーがいた。地図上では、ここからヤビツ峠まで30分で行ける道があるのだが、探しても見つけられなかった。たぶんこっちだろうと車道を左の方向(北東)に歩いてみたが、30分ぐらい歩いてもまったくバス停がありそうな気配がなかった。地図を確認してみると、ヤビツ峠とは全く違う方向に進んでいたことに気付いた。この車道を歩いてくる途中に青山荘という喫茶店があり、その裏からヤビツ峠までの登山道があったようだが、車道に出たことで油断し、漫然と歩いていたため、最初に通ったときには気付かなかった。

 

30分歩いて青山荘まで引き返し、裏の森を抜けた。ここの登山道は踏みあとはあるがあまり使われていないようで、倒木をまたいだり水の枯れた沢を横切ったりしながら進んだ。標識や枝についた紐がたくさんあったが、それが無ければ道が分からなくなってしまいそうだった。やけに静かで、一人では歩きたくないような雰囲気だった。ヤビツ峠の駐車場の裏から森を抜けると、男性に「これからの季節は蛭が出るから通らないほうがいい」と注意された。(私も首元を何かの虫に刺され、しばらく痒かった)この男性はヤビツ峠の売店の人で、丹沢の本を監修したり自然と触れ合うイベントを開催したりされているらしく、丹沢の動植物についても詳しかった。その売店で休憩しながら、いろいろと話を聞かせていただいた。見た目はちょっと怖そうだが、親切な人だった。

 

 

 

【ヤビツ峠~蓑毛】

 

ヤビツ峠からもバスが出ているが、私たちは蓑毛まで、あと1時間歩くことにした。その人に教えてもらったとおり、車道を下ると左手に林道の入り口があり、そこからは歩きやすい登山道が続いた。途中で、明らかに登山道は左手に続いているのに、前方の木々にピンクの紐がくくられているという、紛らわしい箇所があった。ピンクの紐の方向に少し進んだが、地形図を確認して、やっぱり違うということで登山道の方向に引き返した。ピンクの紐があるほうには、あちこちに切り株があり、紐にも文字が書き込まれていたので、この紐は林業用だったのだろう。低山は、林業用の道との見分けがつきにくいだけでなく、道が歩きやすく、人里が近いことから気が緩んでしまうことのないように気を付けたい。

 

そこで時間をロスしてしまったため、目標の1630分のバスまでの時間が無くなってしまった。終盤は道も広く安定していたので、最後の10分は走って、何とか間に合わせることができた。

 

 

 

【反省】

 

・低山でアップダウンや道の曲がり具合、沢や車道との位置関係を知るためには、山と高原地図よりも地形図のほうが適しているということを実感した。護摩屋敷の水からの車道や蓑毛までの登山道で道が分からなくなったときに、コンパスを使いながら現在位置や目的地までの時間を推測することができた。今回は磁北線を引いていなかったが、引いておいたほうが使いやすいので、次回からはあらかじめ引いておきたい。

 

・バカ尾根はかなり暑かったので、塩分タブレットや塩分入りのウィダインゼリーを持って行ったのは正解だった。水だけを補給して歩いた時と、水分と塩分を両方補給した時だと、身体のしんどさが全然違った。涼しい季節だと休憩も水分補給も1時間に一度でよかったが、ここからの季節は、休憩はしなくても、水分と塩分はこまめにとったほうがいいなと思った。

 

・登りが続くとすぐにばててしまうので、今回の急登も辛かった。トレーニング不足なのは間違いないので、トレーニングは時間の許す限りしっかりやっていきたいし、夏休みまでに、バカ尾根にも再挑戦したい。

 

・久しぶりに部員と山に登って、きつい登りやきれいな景色を共有できる人がいるのはやっぱりうれしいことだなと思った。最近は部員との山行よりも一人で高尾トレーニングをすることのほうが増えてきたが、その目標として部員との合宿や定期山行があるということは忘れないようにしたい。

 

 

三ノ塔から鳥尾山・新大日方面を望む(12:57 撮影:川原 )