甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳(16/08/05-08)


 

文責:原島大介(商2)

 

参加者:

上茂衝(法4) 有田麻子(社4) 内海拓人(法3) 原島大介(商2) 工藤京平(経2) 坂本遼(法2) 田中亨(商1) 吉田和磨(法1) 松橋凛太郎(法1) 岩崎拓実(法1) 

 

日程及び行程:

 

8/5 北沢峠テント場にて幕営

 

8/6 北沢峠(5:34)→双児山(7:19)→駒津峰(8:05)→甲斐駒ケ岳(9:27)→摩利支天

 

      (10:40)→駒津峰(12:05)→北沢峠(14:13)

 

8/7 北沢峠(5:34)→仙丈ヶ岳4合目(6:44)→大滝頭(7:00)→仙丈ヶ岳6合目(7:28)→小仙丈ヶ岳(7:53)→仙丈ヶ岳(9:30)→仙丈小屋(10:17)→大滝頭(11:49)→北沢峠(13:06)

 

8/8 北沢峠(5:00)→栗沢山(7:05)→アサヨ峰(8:15)→栗沢山(9:18)→北沢峠(10:58)

 

8/5 北沢峠にある長衛小屋テント場は一度高校時代に使ったことがあり、バス停から20分ほど歩けば着くというテント場の中でも指折りのアクセスの良さだった。しかし国立からでは時間がかかるということもありこの日は幕営のみとなった。

 

8/6 この日は4時に起床し、予定通り5時半にテント場を発つことができた。縦走ではないので荷物も軽く、また天気も抜群に良かったのでかいてきにのぼることができた。駒津峰から甲斐駒ケ岳において岩登りするポイントでは少し時間がかかってしまったが、もともと予定にも余裕があったので問題はなかった。

 

8/7  この日も4時起床5時半出発で問題は特になかった。仙丈ヶ岳もとても晴れていて快適な山行が出来た。仙丈小屋ではすいかが名物らしく、今度個人山行で訪れる機会があったら是非食べてみたいとおもった。仙丈ヶ岳からの下りはとても長く感じたが荷物は軽いため疲労は少なかった。

 

8/8  この日は最終日のため少し早めにテント場に戻らねばならず、すぐに登ってこれるアサヨ峰にのぼる予定になっていた。アサヨ峰、栗沢山からの景色は百名山である甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳に負けず劣らず素晴らしいものだった。この日も天気に恵まれていたのでメンバーの中に晴れ男がいたのは疑いようもない。テント場にも予定通りに着き水浴びをした後、合宿後には珍しく濡れていないテントを撤収し帰路についた。

 

<参加部員のコメント>

 

今回の合宿は、常念山脈縦走に向けた肩慣らしとしては丁度よいレベルの山行であった。また、1年生にとっては、初めての南アルプスを体験するいい機会になったのではないか。

今回の反省の一つは、事前準備に余裕がなかったことである。装備分担等を全て直接会うことなく携帯の連絡で行い、動き出しも出発一週間前を切っていた。共同装備の忘れ物などを防ぐためにも、一度合宿前に集まる機会を設けた方が良いと感じた。本合宿の計画は基本的に2年生中心で行うことにしたが、どのように準備を進めるかということをもっと詳しく伝えておくべきだった。

私は今回の山行でSLを務め、隊の先頭を歩いた。全体として歩くペース、休憩の取り方などは丁度良かったのではないかと考えている。ただ、事前に地図を読んでイメージしていたよりも辛いと感じる場面がいくつか見られた。特に、甲斐駒ヶ岳の山頂直下の岩場とアサヨ峰手前の岩場は想定できていなかった。歩き方全体を考える上で、コースの概況を正しく把握することは必須なので、今後は計画の段階の読図の精度を高めていきたい。(メンバーで集まって読図をする機会を設けるのも有効かもしれない。こうした活動を部会の中でやっていければ良いと考えている。)

生活技術は、(夕食のメニューの内容など)宿泊山行を重ねる毎にレベルアップしているとは思うが、まだまだ改善の余地がある。特に、今回の合宿は北沢峠に定着して撤収の必要がなかったため、起床後出発までの時間はもっと短縮することができたと思う。

4日間とも天気に恵まれ、景色も素晴らしく、また(訓練という意味ではあまり良くないかもしれないが)北沢峠に重い荷物を置いて登ることができたので、とても楽しい山行であった。(1年生のアルプス入門山行として定番化しても良いかもしれない。)そして、この合宿で得られた反省点を次の常念山脈縦走に活かしていきたい。(内海)

 

今回の合宿はテント場近くに川があるという珍しい状況だった。実にたのしいものだったと思う。ただ通常川はないものなのでそのような状況でどう衛生面に気をつけるのかを考えたい。(岩崎)

4日間とも雨が降らなかったのは、晴れ男の内海先輩が居たからだろうか。天候は4日間通してとてもよかった。一日目はテント場で陣を張って終わった。なんと川がある。しかも冷たい!部員の士気は上がった。夕食は工藤先輩に事前に下ごしらえしてもらっていた料理だった。日本の料理ではなく南国の料理のようなカラフルな色どりのもので、とてもおいしい!さすが下宿生といった感じである。二日目は甲斐駒ヶ岳へ。六合目の駒津峰のあたりにはすでに視界が開けており、南アルプスの息をのむような絶景を楽しみながら登ることができた...のは束の間、しばらく上るとなかなか険しい岩場が姿を現した。私は以前まで両手両足を使って岩にへばりつきながら登山をする、といった経験がなかったので、今回はとても新鮮に感じた半面、体力的には少々足腰にこたえるものがあった。印象が強いのも頂上の景色というよりは岩場でもがいた一瞬一瞬である。3日目は仙丈ケ岳に登った。すばらしい稜線が私を待ち受けていた!下界とはまさに別世界の光景で、南アルプスの女王といわれているのもうなずける。なだらかって素晴らしいと思えるほどの歩きやすさであった。4日目、栗沢山からアサヨ峰まで歩いた。二つの山を短時間で往復する、というのも今までにない体験であったが、ピストンで戻る辛さも知った。頂上からは甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳といった23日目に登った山々が見渡せたこともあり、ある種今回の合宿の総括のような景色であり、感慨深いものがあった。4日間として、ずいぶんと足腰を鍛えられたと思う。しかし今回の私の荷物は軽かった(45Lバックにすべて収まった)ため、この合宿を乗り切ったことで満足しないよう自分を戒めなくてはならない。(松橋)

 

 

8/6 9:18撮影 甲斐駒ヶ岳への道のり

8/7 7:54撮影 子仙丈ヶ岳からのぞむ仙丈ヶ岳

8/8 7:06撮影 駒沢山からのパノラマ