谷川岳(18/10/20~10/21)


 

☆天気

 

 1日目:雨、2日目:晴れ

 

 

 

☆コースタイム

 

 10/20(1日目):国立駅0452===0842土樽駅0900---1145矢場の頭---1300茂倉岳避難小屋()

 

 

 

 10/21(2日目):起床0315→茂倉岳避難小屋0415---0435茂倉岳0440---0500一ノ倉岳---0555オキの耳---0605トマの耳---0725ガレ沢のコル---0925谷川岳ロープウェイバス停0936===0938土合駅

 

 

 

☆行動と感想

 

 今回のルートは谷川岳の一般的なコースである土合口から日本三大急登の一つである西黒尾根を上るルートや、ロープウェイを利用する天神尾根を登るルートではなく、土樽駅から上るルートをとりました。これは計画段階でも谷川岳は遠方にあり行きの電車の便数が少なく乗り換え時間がかなりタイトだったため、場合によっては現地への到着時刻が大きく遅くなってしまうことが考えられ、西黒尾根経由で谷川岳を登り、泊地である茂倉避難小屋に着くのがかなり遅くなってしまうだろうと考えたからです。また、事前の天気予報でも土曜日は雨で日曜日は全体的に快晴とのことだったので、一日目の行動時間が短くなる今回のコースをとることにしました。

 

 当日の現地に着いてみると、土樽駅で下車する人はほとんどおらず一日目は全体を通してほとんど登山客の姿は見受けられませんでした。登山口に向かうと入山する前から小雨が降りはじめ予報でも1日中雨であったため久々にレインウェアを最初から着用し、最初の登りは濡れた落ち葉やぬかるんだ道が続き気を付けながら進みました。茂倉新道を登り、川棚の頭付近まで来ると標高も1500mほどとなると雨や霧のせいか視界が悪くなり植生も樹木帯から高山植物が咲くエリアとなりました。登っている最中は標高2000m程度の谷川岳でアルプスの稜線上にあるような植物があって疑問に思いましたが、下山後調べてみると谷川岳稜線上は日本海性の気候と太平洋製の気候がぶつかり天候が不安定で、急峻な地形でもあるため冬季の風雪が厳しく植生に影響を与えているとのことでした。

 

 標高が上がってくると雨や風が激しくなり、山行日ももう10月の下旬に差し掛かっていたのでかなり寒かったです。また、去年購入したゴアテックスのレインウェアの撥水性が少し落ちてきたようにも感じられ、体の中も少し濡れてしまったことが寒さに拍車をかけたため避難小屋に着いた頃にはメンバー全員体の芯から冷え切っていたように見えました。もう少し行動中の防寒対策やレインウェアなどのお手入れに気を付けるべきだと反省しました。避難小屋は定員が15名ほどで、到着時にすでに3人居り、数時間後と夜頃にさらに別の登山客も来たので少し混んでいるといったような状況でした。水場に下るまでの道は少し急でぬかるんでもいたため、少し注意が必要でした。避難小屋に入って着替えた後は自分の持ってきたありったけの防寒具を着てコーヒーを飲んで暖を取り明日に備えて早めに就寝しました。体の水気を完全に取り切れていなかったせいか、夜間は寝袋に入っていてもかなり冷え込んだので、防寒着だけでなく、替えのタオルや靴下、速乾性のスイムタオル、湿気をとる新聞紙など防寒に役に立つ物を今後はもっと持ってきたほうが良いと思いました。

 

 翌日は3時過ぎに起床し、朝食にサンドイッチと即席スープを食べました。サンドイッチは前日の段階で準備することができ、ツナとマヨネーズなどを加えることでカロリーも申し分なかったので今後も利用できるようないいメニューでした。まだ暗い中での出発ではありましたが、雨は上がっており1日目に比べるとそこまで肌寒くもなかったので茂倉岳・一ノ倉岳を一息で登り早朝の稜線歩きを楽しみ、快晴であったことから眼下の景色が綺麗で、一ノ倉からオキの耳までの途中で自分の影が雲やガスに映り、二重三重の虹が見えるというブロッケン現象を見ることもできました。

 

 トマの耳から下り始めると岩場が多くなり歩行スピードが落ちたことに加え、下るにつれて西黒尾根を登ってきた登山客とすれ違うことも多くなりなかなかコースタイム通りには進めず、大きな鎖場を下るときなどは上りの登山客が渋滞を起こし長時間待つこともありました。樹林帯に入ってからは下りのスピードを上げてどうにかコースタイムちょうどくらいに収めることができ、谷川岳ロープウェイに着いた頃にちょうどバスも来たため土合駅まで向かい山行は終了となりました。

 

 防寒対策や防水対策など細かい注意点なども散見されましたが、最後に全体を通しての総括としては2日間とも行動時間が5~6時間ほどであり、西黒尾根を登らずに下ったことなど少し負荷としては物足りなさを感じる山行だったので次回以降はもっと負荷のかかるコース設定にしても悪くないと思いました。(谷川・一ノ倉・七ツ小屋山・朝日岳などを含んだ馬蹄形縦走というコースなどだろうか。)

 

一ノ倉~谷川岳の稜線上から西側へ向けて撮った万太郎尾根を臨む写真(7:47 撮影者:川原)